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太陽光発電の補助金への質問

問題は一私企業が「企業秘密」でともかく事情や経過を直接きくため、国土計画株式会社に、できれば社長、少なくとも担当責任者に会うための都合を電話できいた社内の「スキー委員会」事務局長が出て、いきなり「森吉山のことにはウチは一切関係ありません!」という。

なぜか彼は大変な剣幕で応じ、会っても話すことは何もないと答えた。 しかし現に社長が現場を視察しているというと、「地元の町から陳情があったから見ただけのこと」で、それ以上のことは何もしていないし、この会社が計画をすすめているなどということは全くなく、めいわくだという。 いくら「めいわく」でも、これはわれわれ国民の有する土地であり、自然公園法を犯す怖れのある計画なのだから、「めいわく」はこちらの方である。 それでは、事実を取材してみることにしよう。

雪がくる直前の森吉山に、阿仁町側から登った。 森吉山は、頂上が県境となっている山を除けば秋田県で最も高く、なだらかな富士山形の独立峰である。
「阿仁マタギ」で知られる阿仁地方の住民は、この山を古来霊山として深く信仰してきた。 旧暦4月8日になると登山してモロビ〔注〕の枝を持ち帰り、神前に供えるなどして家内安全を願ったという。
頂上直下のゆるい西斜面は、このモロビの美しい原生林である。 そして718合毘あたりから下の山腹は、ほとんど全山がブナの原生林でおおわれていた。
「いた」というのは、それが林野庁の「拡大造林政策」によって次々とハダカにされてしまった森吉山11県立公園にスキー場「開発」の・魔手からである。

10年ほど前3976年)、日本最大のキツツキ、天然記念物クマゲラの繁殖が本州で初めて確認されたのもこの山のブナ林だが、秋田県野鳥の会などの運動で、わずか400ヘクタール弱にせよブナ林が特別保護地区に指定されたのは、ようやく去年になってからだ。
しかしこれだけではクマゲラの生活圏としてはせますぎるらしく、近年繁殖が確認されなくなった。 登山道周辺の風景は、「緑」に対する日本人の認識の低さを、こっけいなまでに示してくれる好例であろう。
わずか数十メートルだけの幅で、道ぞいの部分だけ、ヘビのように帯状に、ほんの申しわけにブナ林が残されているのだ。 ちょっと登山道をはずれてみると、皆伐されてしまった山肌ばかりが視界をかなしく波うつ。


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